個人的評価 ★★★☆☆
購入した理由は書店の新刊コーナーで見かけてなんとなく。
個人的に、カエサルのイメージはローマ人の物語のイメージが非常に強くて、英雄的カエサル像と言ったらよいのか、そんな感じの印象を長年持っているのである。
けれども本書でのカエサルはもっと淡々と歴史上の人物的という感じで書かれていて、ある意味人間味のあるカエサルに見えたりする。
塩野七生さんが小説家として書いたカエサルならば、こちらは学者が書いたカエサルという感じで、ローマ人の物語と対比して読むと一読者としては面白いかもしれない。
内容もよくまとまっているんだけど、かと言って「カエサルについての面白い本を1冊挙げて」と言われてこの本を挙げるかというと、挙げないかなぁ。(たぶんローマ人の物語をオススメすること)