ウルソの読書記録

素人が暇潰しに読んだ本などの感想と紹介を書いていくブログです

77冊目『空想科学読本 2(新装版)』柳田理科雄

明日からまた入院だ~(5日間)

個人的評価★★★★☆

 

 

購入したきっかけ(なんかXでトレンドに上がってた)

先日、X(旧Twitter)でなぜかトレンドに入っていて、久しぶりに読みたくなって購入した本。

1巻目はAmazonで発送まで2~3週間となっていたので、とりあえず2巻を購入(こちらはすぐ発送)

というか、これまだ新刊で入手できたんだ・・・あとがきみると、1997年になってるから27年前!?そういえば発売当時小学生だったしなあ

一応、何回か改訂して新装版だしてはいるみたい。

入手した本の初版は2006年(それでも18年前)。2022年に第16刷。

発売当時かなりのブームになり、小学校のクラスでも話題になって友達と笑いながら読んだ思い出。

これ以来、類似の本も出たけれど、やはり本家が一番面白かった。

空想科学世界を科学するという発想は類例のないものであって、この本依頼、アニメや漫画特撮を科学っぽい疑問を持ってみてしまうことがあるという人は多いでしょうし、今でも特殊な立ち位置を占めているのではないでしょうか

 

空想科学の世界(アニメや漫画や特撮とかの世界)を科学する!けど別に、厳密に科学するという本ではない(小学生のころゲラゲラ笑いながら読んだw)

空想科学の世界(アニメや漫画や特撮とかの世界)を科学的に解明する本かと思いきや別にそういう本ではなく、空想科学の世界を科学っぽく実現可能性を解いていく本w

仮面ライダーのライダーキックは、最終的にはサイクロン号(バイク)に足の形の模型付けて突進した方が良いとか

星飛雄馬の消える魔球は、静電気蓄電装置みたいなのをマウンドに持ち込んで球に蓄電させて投げるとか

マジンガーZロケットパンチを実現するには、もう超合金Zが実際にあることにしようとか

科学的な視点で空想科学の世界を見つつも、結構好き放題記述している本である(笑)

けれど、筆者の柳田理科雄先生は、空想科学の世界が好きなんだなあという感が伝わってきて面白い

注釈で、ガメラ映画の監督の『映画は素晴らしいウソの世界。つまらない理屈を持ち込むな』という主張を紹介しているあたり、ある意味自虐的で面白いw

 

小学生の時は、友達とギャグ漫画を読む感じでゲラゲラ笑いながら読んだなあという懐かしい思い出が蘇ってきたw

ページ下の注釈に書いてある小ネタが意外と面白い

本文も面白いのだけれど、ページ下の注釈も結構面白い

科学等についての知識が真面目に書いてあることもあれば、以下のように、個人の感想みたいなことも書いてあってクスリと笑ってしまうことも多いのである。

 

2万年も生きた

このとき、救助にきたゾフィーに対して彼(ウルトラマン)は、自分の命をハヤタにあがえて地球を去りたいという希望を述べ、理由として『地球人の命は短い。私はもう3万年も生きた』と言うのだった。

人間の寿命が80年だとすれば、それは2万年の250分の1でしかない。

人間が、100日程度しか生きないカブトムシの成虫に命を渡すようなものである。

相当な覚悟がなければ言えることではない。P12~13

 

弓さやか

2代目光子力研究所所長・弓弦之助教授のひとり娘。16歳でアフロダイAのパイロットというのだから、天才か、親バカか、人材不足のいずれかの理由で搭乗したいたものと考えられる P120

 

今巻で個人的に好きなテーマの話

個人的には、ガメラは、足からジェット噴射なら飛べることが証明されたのに、わざわざ甲羅の中に入って回転しながら飛行するから、飛行すると竜巻が巻き起こり、ガメラは焼き肉になって死亡するという話が今も昔も呼吸できなくなるくらい笑いながら読んだw

また、空想科学世界の最強を決定するにあたって、基準をジャイアント馬場において、ジャイアント馬場1人分のパワーを1ジャバ(力:120kg、エネルギー:3300ジュール、仕事率:2・2馬力)として比較算定した話が、ホントにしょうもなさすぎて面白かったw

空想科学研究所noteより



昔読んだことある人は、以前の楽しさを思い出しながら読むこともできるし、大人になって新しい発見もある

読んだことない人は、ある意味では類例のない本なので是非読んでみて欲しいシリーズです✨