1日10分のときめき
NHK国際放送が選んだ日本の名作
個人的評価★★★★☆
1 どんな本?
NHK WORLD JAPANのラジオ番組で、世界各国の言語に翻訳して朗読された日本の短編小説から収録したシリーズ
の第4弾らしい。
石田衣良 『出発』
恩田陸 『私と踊って』
川上未映子 『アイスクリーム熱』
津村記久子 『給水塔と亀』
松田青子 『愛してた』
宮部みゆき 『決して見えない』
森絵都 『太陽』
森浩美 『父の背中で観た花火』
の短編8つが収録されている。
2 とりとめのない感想
全体的に、40〜50歳以上くらいが主要ターゲットの話が多いのかな?という印象。全体的に読後感はとても良い
作品として一番印象に残ったのは恩田陸の短編(私と踊って)で、読後感も良いんだけど、なんか同じような印象受ける短編読んだことあるんだよなあ。
なんだったか思い出せない、、、
宮部みゆきの短編は、なんかハーヴィの「炎天」(怪奇文学の傑作)みたいな短編書いてるなぁと思いつつ読み、
松田青子の短編の冒頭の、
「金木犀の匂いがわからないというと、それだけでもう情緒のない人間だという言動を取られることもある。ほかの花だとここまでの反応はないので、金木犀の匂いは特別であるらしい」P106
という文章をみて、金木犀の匂いとか分からねえと愕然とした。
(主人公は鼻炎でわからない)
森絵都の短編は、昔「カラフル」の冒頭がキツくて敬遠してたけど、(他の作品を)読んでみようかなぁ。
森浩美の短編は、なんか今僕が住んでるあたりの描写っぽいな〜と思いながら読んでたら、やっぱ出身地が近かった笑
という感じで、紹介してない他の短編も質は悪くなく、毎日寝る前に一編ずつ読むのも楽しいと思う