ウルソの読書記録

素人が暇潰しに読んだ本などの感想と紹介を書いていくブログです

71・72冊目『古代日本の超技術 新装改訂版』・『古代世界の超技術 改訂新版』志村忠夫

個人的評価★★★★☆

 

 

 

月刊ムー的な本かなあと思って、例によって中身等は一切確認しないで勢いで購入した書籍。

古代日本の超技術と古代世界の超技術が一緒に並んでいたので、まとめて購入→読了しました。

 

著者は、工学博士でノースカロライナ州立大学終身教授。

応用物理学会会員でもあり、半導体結晶の研究に従事していたらしい。

なので、冒頭期待していたような月刊ムー的な本ではなく、むしろ、古代遺跡等を歴史学者や考古学者的な視点ではなく、理系的な視点からみて考察しているため理屈として頷ける記述も多く面白い。

 

たしかに、遺跡とか歴史的建造物とかってどうしても文系側の視点からの考察や検証に偏りがちな印象はあるよね。

文系の身としては、文系理系の優劣の問題ではなく、物事を見るときの視点の違いがある場合があって、歴史的建造物や遺跡・遺構など物理的に存在しているものについては双方からの視点があった方がより良いんじゃないかっていう感じで読んでいました。

 

古代日本の超技術では、三内丸山遺跡前方後円墳、古代瓦やさびないクギ、五重の塔ほか全部で7つのテーマで記述

古代世界の超技術では『巨石文明』に視点を当てて、ストーンヘンジやピラミッド、古代ギリシャ・ローマ、メソアメリカ・アンデス、古代アジアをテーマに5編載ってます。

古代世界の超技術の方は、半分筆者の趣味(世界遺産巡り)の記述の要素も多い気がするけど、それはそれで世界遺産探訪記みたいな感じで読んだら良いんじゃないかな(笑

結構面白くて、影響されて世界遺産検定のテキストを購入しました(笑