1 どんなライトノベル?
富と名誉、力と栄光を求め、危険を顧みず世界各地の宝物殿(過去に発展していた文明の幻影)を探索するトレジャーハンター達が活躍する時代。
その中で、宝物殿が多く繁栄しているゼブルディア帝国のトレジャーハンターを主人公にしたライトノベル。
世界観的にはネット小説でよくある、中世西欧+魔法で現代的生活みたいな世界
主人公は、若手ながらトレジャーハンターのレベル8(うえから3番目で、国に数人しかいない英雄レベル)で嘆きの亡霊という名前のパーティを組んで、ファーストステップという有名クランを運営している。
いわゆる勘違い系コメディで、主人公は基本的に何一つ才能ないしやる気もないんだけど、周りの勘違いや偶然の積み重ねで状況が解決されていく感じ。
正直、このジャンルで11巻まで出してるのは凄いなあ(よくネタが尽きないなあ)と思って毎巻読んでいる(笑)
たまにあまり面白くない巻もあるけど、基本的にはおススメできるライトノベルとなってる。
いわゆるなろう小説的要素(異世界転生、チート、悪役令嬢、ざまあ、ハーレムなど)はほとんどない。
2 感想
今巻は、9巻・10巻で今までだれも到達していなかった精霊人(ノウブル)の聖地にたどり着き、そこで世界の危機(戦いの神の顕現)を解決した功績などから、レベル9のハンターランクになるための試験を受ける話。
試験内容は、レベル認定する探索者協会に来た依頼→コードという高度物理文明の都市に潜入し、その王族を保護して欲しい。
という内容の依頼を解決することだが、その依頼自体が罠で、王族同士の勢力争いに巻き込まれて行く・・・
といった感じで、どちらかというと、解決までの準備段階という巻だけれど、相変わらず勘違いと偶然の積み重ねで状況がなんとかなって行っていて面白い。
「何らかの意図がある動きなのか、あるいはサヤやカイザーを試しているのか-唯一分かるのは、ただの間抜けというパターンだけはありえないという事だけだ。」P180
「掴みどころがねえ人物ってのは本当みたいだなあ、クール。相手を油断させるのも実力の内ってことなんだろうが、実績と評判を聞いてなかったら無能だと勘違いしていたところだぜ」P307
「全て、あの男の、手のひらの上だったと、言うのですか・・」P377
こんな感じの発現とかがあるけど、実際は主人公は何も考えておらず、ただの間抜けだし、無能だし、手のひらの上でもなんでもない(笑)
アニメ化もするようなで、これからメディアミックスも強化されるだろうし漫画かネットで読んでみるのおススメです。