個人的評価★★★(楽しく読むのに丁度良い。その意味では★5)
タイトルが長い、、、
1巻目は宇宙国家時代に、ある国(王政)の孤児院出身の主人公が、経済関係での有名大学に落ちて恋人に振られ、なんやかんや超エリート軍学校に入学→卒業して、宇宙軍に入るが極端な成績のため持てあまされ、地域警備隊みたいなところ(コーストガード)に出向させられる。
そこでも問題児軍団の隊長として派遣されるが、宇宙海賊取り締まりの失敗を上司から押し付けられ、宇宙海賊相手に突撃決死隊をさせられるが上手く鹵獲し、勲章を受ける。
その後、コーストガードでもさらに持て余され無理難題を吹っ掛けられるが上手く解決し、戦艦の艦長代理(艦長はいないので実質艦長)となる。
という感じ。
こうあらすじだけ書くと、なんか優秀な人物がうまいこと成り上がっていく話に見える。
いや、たしかに優秀ではあるんだけど(超エリート軍学校入学の時点で成り上がりでは?とか思うし)、組織の腐敗や、流れでなんとかなってるところが多く面白い。
2巻からは、第三王女が新設する警察組織に戦艦毎スカウトされ、宇宙海賊退治に向かって進みだしていくという感じ。
小説家になろうで連載されている小説の書籍化。
これもいわゆるなろう要素(ハーレム、チート、ざまあ、異世界転生)とかは殆どない、ちょっと端っこよりの小説だったので書籍化してなにより。
もとがネット小説のため、会話文が多く、疲れたときに読むのに丁度良い。が、書籍化にあたって、先々齟齬を起こしそうな設定とかが整理されていたり、世界観設定をきちんとした痕跡がみられ、やっぱ書籍化ってすげえなあという印象を持った。
そのうち、腐敗貴族との政治闘争っぽいのがメインになっていくが、それはそれで面白いものであり、今後の展開に期待したい。
とりあえず、夢オチで終わらすとかだけは止めてもらえれば。。。