個人的評価 ★★★★☆
本が好きになると、(内容は分からなくても)装丁の美しい本を欲しくなったり、珍しい本(稀覯本)が欲しくなったり、変わった本が欲しくなった覚えがあるのではないだろうか。
これはその欲求を窮極まで突き詰めたような本というか資料集というか図鑑というかそんな感じの本。
本と一口にいっても、現代の折本(冊子)に限らず、様々な形式がある。
本書でも、頭蓋骨に書かれた本だったり、魚の皮に書かれたものだったり、果てはもはや文字が書かれていない文書(インカ帝国のキープ:結縄など)も載せられている。
また、血で文字書かれた本や、人の皮を使って装丁された本、内容自体架空の物語だったり、よくもまあこれだけ集めたなあというものが、その歴史や時代背景とともに載せられている。
正直、本文は読まなくて写真だけ見ていても面白い、子供のころに図鑑を見たときのようなわくわく感を思い起こさせてくれる本だった。