個人的評価★★★★★
ハリー・ポッターシリーズを、改めて小説で楽しむ第2弾
ストーリーとかは大体の人が知っているであろう。秘密の部屋を巡る物語。
話が面白いのは前提として、今回は批判的に感想を書いてみる。
話は、夏休みに帰省したハリーが当然の如く虐待されている場面から始まる(そらそうなるよ)。
まああの一家のもとに戻したらそうなるよね・・・的な感じはあるが、魔法界の人権意識はどうなっているのだろうか?(笑)
そこからまあなんとか抜け出してなんやかんやでポグワーツに行き、、、
というおなじみの展開だけれども、今巻読んでいて印象に残ったのは、
「登場人物全員行き当たりばったり+ノリと勢いだけで行動してるけど、なんか解決してるのはある意味凄い、、、」ということである。
闇の防衛術の先生はとんだ無能だし、(先生が見つからないとはいえポグワーツって採用試験とかないん?)
秘密の部屋の犠牲者が出ても先生たちの対応策は集団行動させる以外ほぼなし(まあ、学校ぽい対応だけど)、
秘密の部屋なんてものは存在しない!歴代の先生たちが探してきたけど見つからなかった→トムリドルが5年の学生生活内で見つけとる・・・
個人的にはダンブルドア校長が、能力はあるけど校長としては無能説が出てきたところである。
ポイントは、味方勢力だけでなく、敵勢力もノリと勢いで行動しているところ
マルフォイは、秘密の部屋の犠牲者が出たとき、喜んで、半血のやつら思い知れみたいなこと叫ぶし(なんでこれでハリーが犯人扱いされるのか)
父マルフォイは、ダンブルドア+ハグリットを追い出す画策したはいいが、秘密の部屋の制御できてないんだから、そのあと犠牲者がでたらそら戻ってくるやろ感あるし
なんやかんや一番ちゃんと調べて対策取ったりしてるのがハリー達12歳の少年少女というのは魔法界はもうちょっと危機感もつべきなのでは?とか思ったりしなかったり。
と、散々貶めるようなことを書いているが、児童文学としてはやはり完成度が高く、個々の行動や描写がきちんとつながってきて解決や大団円に結びついているというのは面白いと思う。
今巻の好きな言葉
「自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするのかということなんじゃよ」byダンブルドア
無能疑惑だしてごめんなさい。