ウルソの読書記録

素人が暇潰しに読んだ本などの感想と紹介を書いていくブログです

37冊目「「さびしさ」の正体」和田秀樹

 

 

個人的評価★★★☆☆

※若干ネタバレあり

1 どんな感じの本なの?(概要)

人に合わせて生きれば孤独から逃れられない
基本的には、10代や20代前半くらいまでの学生を主たる対象として書かれている本。

大勢友人はいるけど、(感覚が合わないとかで、周りに合わせることが苦痛とかで)孤独感を感じたり、月曜日(つまり学校とかにいく日)が憂鬱だったり、「自分はおかしいのではないか?」と思っている人に、そんなことないよ。と言ってあげる本。

もしその感覚を持っている人がいるなら、読んでみるのは良いと思う。

 

2 感想

どうしたら孤独感を減らすことができるのか

どうやって、さびしさと付き合っていくか

前者についていえば、問題は孤独であることではなく、本人が孤独感や疎外感を感じているか否かが問題だとする(これは妥当性があると思う)

どうして、本音を言いにくい(同調圧力の強い)社会になってきてしまっているかの原因を、(簡略化していえば)個人の能力ではなく協調性を重視した教育にあるのではないかという問題意識が垣間見える。

 

結局、孤独(さびしさ)を減らす(なくす)には、一人でいいからなんでも言える親友を作ること!あとは、自分を否定せずに、ありのままの自分を肯定してあげること!あたりが結論になるかんじなのかな。

 

言わんとすることは良く分かるんだけど、(特にデータとかが示されているわけではなく)文章中に「思う」・「はずだ」・「海外では~」という言葉が沢山出てきて、学術本というより自己啓発本という感じの本だった。

基本的に若者向けに書いたであろう新書なので小難しいデータや話は省略して、本を読んでもらうことを優先したのかもしれない。

 

個人的には、「なぜさみしさを感じるのか」の原因分析だったり、友達が一人もいなかろうが楽しそうに暮らしている人のメンタルはどうなっているのかとかが書いてあるのを期待して買った。つまり、学術本的なのを期待して買ったので、勝手に残念に思ってしまった(笑)

(ある程度の原因分析はされているが、集団の中での孤独感についてなので、一人でいるときの孤独感の分析とかを期待していた。)

 

病気治療中って、どうしても孤独感や疎外感、社会復帰への不安を感じちゃうものなんだよね。その辺のなんかヒントないかな~