ウルソの読書記録

素人が暇潰しに読んだ本などの感想と紹介を書いていくブログです

38冊目「ハリー・ポッターと炎のゴブレット 文庫版4-2」J・K・ローリング

 

 

個人的評価★★★★☆

文庫版3分冊の2冊目。色々動きが出てきて面白くなってきた!

 

1 今巻(4-2)はどんな話?

4巻の1冊目で、今年は大イベントがあるよ的なことが(マルフォイから)匂わされていたが、その大イベントである三大魔法学校対抗戦が始まる!

ポグワーツ・ボーバトン・ダームストラングの三校での対抗戦で、各校からの代表者が3つの課題をこなし、優勝を争う。

代表者は炎のゴブレットにより選ばれるが、17歳以上の者しか選ばれない。

しかしまさかの4人目の代表者としてハリー・ポッターが選ばれ、対抗戦が始まる。

対抗戦の2つ目の課題前までが4-2の話

 

2 感想

三大魔法学校ということは、他にも魔法学校あるのかなあとか思いながら読みは進めていた。

 

映画のCMだとボーバトンとダームストラングは何か踊って入場してたし、それぞれ女子校・男子校っぽかったけど小説だと登場の仕方違う(城みたいな馬車と帆船で、ボーバトンはみんな凍えていた)し、共学だった。

 

結構原作と違うもんだなあと思ってたら、炎のゴブレットの映画監督は原作は特に読んでないらしい。これはちょっと前に問題になり(今現在も継続している)小説や漫画原作の映像化の難点か!?とか思ったりした(笑)

 

今巻は、ハリー達も15歳になっていることから、思春期的な心情の変化も見られ、対抗戦の最中だけどダンスパーティーがあったりして恋愛的な要素も入ってくる

ハーマイオニーの美女化とか。映画で観ているとそもそもエマワトソン美人だが、原作の描写を見ていると、あまりきれいではない設定)

 

それにしても、秘密の部屋のときも思ったけど、ポグワーツの学生たちは何かと影響されやすすぎではないだろうか。というかハリーを信じなさすぎではなかろうか。一応英雄だし、毎年やばい案件解決してるんやぞ。

 

今巻では、ハリーも選ばれたのが(グリフィンドール以外は)納得できず、ポグワーツのもう一人の代表者(セドリック・ディゴリー)を応援しよう!みたいなバッジを付けてハリーを揶揄するやつらが大量にでるが、課題一つ目が終わると手のひらを返してくる。

彼らの手首が壊れないか心配になってくる。

 

これは、児童文学的な分かりやすさを優先してるのかイギリスの学生はこんな感じなのか・・・とか考えながら読んでいたw

しかし三大学校対抗戦を通して、相変わらずポグワーツは危険がいっぱいだなあ。

次巻が4巻の最終巻となる。わりと謎と伏線が沢山あるんだけど、どんな感じで回収していくのか楽しみである。

 

気に入ってる箇所抜粋

「ハリーのほかのプレゼントは、ドビーのちぐはぐな靴下よりずっとましなものだった-ダーズリー家のティッシュペーパー1枚という史上最低記録を除けばだが」(P272)

→ダーズリー家、ティッシュペーパー一枚って逆に凄いなと思いつつ、

ハリーおまえ、ドビーに、バーノン(叔父)の使い古しの靴下をクリスマスプレゼントにあげといてその言い草はないだろw

ほか、セドリック・ディゴリーに対する反応もそうだけど、ハリーもわりとクズ要素が出始めている気がするのである(笑